ROAD TO やいま
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八重山の島々に想いを巡らせる日々<br />
ja
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http://kuroshima.jugem.jp/?eid=100
南島焼
その窯元は川平の山奥にありました。
南国の生き物たちをモチーフに
独特の世界を表現する、
「南島焼」の窯元です。
作者である奈美さんは、
こ...
その窯元は川平の山奥にありました。
南国の生き物たちをモチーフに
独特の世界を表現する、
「南島焼」の窯元です。
作者である奈美さんは、
この地を一人で開拓、
この焼き場も一人で造り上げました。
石垣市街のギャラリーで行われる
個展への出品作品の製作、
全国から届く特別注文の製作に追われる中、
奈美さんは私たちを優しく迎えてくれました。
しばしの時間、見学し、
出品作品である可愛い茶わんを手に取る彼女に、
「よろしければ原価でお譲りしますよ」
との嬉しい言葉。
川平の山奥で生まれた作品が、
今夜も、島の想い出とともに食卓に並びます。
奈美さん、ありがとうございました。
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石垣島
2007-01-22T12:41:42+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
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http://kuroshima.jugem.jp/?eid=99
一期一会
石垣島白保。
民宿マエザトの古い掛軸。
この掛軸のもと、
旅人が、島人が集います。
この掛軸を見るたび、
この場所で出会った全ての人たち、
...
石垣島白保。
民宿マエザトの古い掛軸。
この掛軸のもと、
旅人が、島人が集います。
この掛軸を見るたび、
この場所で出会った全ての人たち、
この場所でみつけた全てのことを、
この場所が八重山の源であることを、
ひとつひとつ大切に思い返し、
感謝します。
「すぐ帰ってくればいいさ。気を付けて!」
大きな荷物を背負った青年を見送ります。
「こんにちは!よろしく。」
少し、はにかみながらカップルが到着しました。
今夜も、
この掛軸のもと、
旅人が、島人が集います。
新たな出会いの中、
飲んで語って笑って飲んで、
マエザトの夜が更けていきます。
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石垣島
2007-01-21T10:11:45+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
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http://kuroshima.jugem.jp/?eid=97
新離島桟橋
新たな夢を演出する舞台が整いました。
青い空と海に映える純白の建物は、
延べ床面積5239?。
1月30日、
新たな離島への玄関口として、
...
新たな夢を演出する舞台が整いました。
青い空と海に映える純白の建物は、
延べ床面積5239?。
1月30日、
新たな離島への玄関口として、
新離島桟橋がオープンします。
広い待合室で何が語られるのか。
新設された2階展望デッキで手を振る人が
何を見るのか。
これまでの様々な物語が染み込んだ、
古い桟橋との共演は、
島人や旅人にどんな夢を魅せてくれるのか。
新しい桟橋から新しいときを乗せて、
船が走りだす春は
すぐそこです。
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石垣島
2007-01-19T10:57:43+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
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http://kuroshima.jugem.jp/?eid=96
牧草ロール
黒島、県道213号線の朝。
目の前には、
南の離島とは思えない、
牧歌的な風景が広がっていました。
白いビニールで包んだ牧草ロール。
その...
黒島、県道213号線の朝。
目の前には、
南の離島とは思えない、
牧歌的な風景が広がっていました。
白いビニールで包んだ牧草ロール。
そのひとつひとつに、
島民の牛への愛情が詰まっています。
乳酸発行をうながし、
乾牧草に比べて栄養分が高くなると言われる
ラップサイレージ。
そんなふうに
手間ひまかけて育て上げた牛たちは、
エメラルドブルーの海とともに、
この島の自慢です。
やわらかい風が雲を流していました。
今日ものどかな、
黒島の一日が始まりました。
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黒島
2007-01-18T12:31:23+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
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http://kuroshima.jugem.jp/?eid=93
ゆんたく
今夜も始まりました。
ひるまからビーチャーぎみだった
島の名物おじぃが誘います。
ひとり、またひとりと立ち上がれば、
見よう見まねでカチャーシが始まりました。...
今夜も始まりました。
ひるまからビーチャーぎみだった
島の名物おじぃが誘います。
ひとり、またひとりと立ち上がれば、
見よう見まねでカチャーシが始まりました。
耳に心地いい三線の音に乗って
心に響く島唄に乗って
おじぃの可愛い笑顔が弾けます。
時計は9時20分。
黒島、東筋の食事処「うんどうや」の夜は
これからが本番です。
飲んで歌って踊った汗を、
外の島風にさらしてもう一杯。
「この夜のために帰ってきた。」
そう心でつぶやいてもう一杯。
すでに飽和状態なはずのからだに
請福がどんどん滲みこむ夜でした。
中から叫ぶように呼ぶ声が聞こえます。
面倒そうなフリをしても、
顔は満面の笑みのまま。
足取りも軽く、
また店のドアを開けました。
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黒島
2007-01-17T10:00:56+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
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http://kuroshima.jugem.jp/?eid=88
しまんちゅ
石垣島、離島桟橋の朝。
あっという間に小魚が集まってきました。
少し不安げな わが子に話をしながら、
魚たちより派手な服を着た島んちゅが、
海にえさを撒いてい...
石垣島、離島桟橋の朝。
あっという間に小魚が集まってきました。
少し不安げな わが子に話をしながら、
魚たちより派手な服を着た島んちゅが、
海にえさを撒いていました。
こんな朝を楽しめる日々の中で、
やさしい父の腕の中で、
この子がどんな島んちゅに育っていくのか、
楽しみであり、
羨ましくも思えるひとときでした。
そんな中で育った
島んちゅたちに迎えられるこの旅が、
こんなシーンから始まったことが、
とても嬉しく思えた朝でした。
2006年12月。
ヒゲ面の島んちゅとその服、
たくさんの小魚たち、
そして離島桟橋の海の青さをのぞき見て、
八重山に帰って来られたことを、実感できた朝でした。
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石垣島
2007-01-16T09:13:14+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
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http://kuroshima.jugem.jp/?eid=92
島じょーり
手彫りの島じょーり。
去年の夏、
身の周りで起きた、さまざまなことに惑わされて、
八重山にさえも背を向けていたとき、
石垣島在住のブログ仲間「石垣島から」のhaibiさんが、
...
手彫りの島じょーり。
去年の夏、
身の周りで起きた、さまざまなことに惑わされて、
八重山にさえも背を向けていたとき、
石垣島在住のブログ仲間「石垣島から」のhaibiさんが、
まだ知り合って間もない私に作り、贈ってくれた、
手彫りの島じょーりです。
この贈りものが、
そのとき、どれほど嬉しかったことか。
そのまごころに、
どれほど助けられたことか。
そしてこの冬、
また八重山に帰ることができたと実感できた、
竹富の浜で
初めて、この贈り物を履きました。
ミンサー織のしるしが、ISHIGAKIの文字が、
足の裏にとても心地よく伝わって来ました。
青い海を青く感じる、
このときをくれたhaibiさん、
本当にありがとうございました。
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八重山
2007-01-15T09:24:35+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
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http://kuroshima.jugem.jp/?eid=89
あがりすじ
海へと続く道を歩いた、
黒島、東筋の静かな朝。
凛とした中にも
八重山の優しさが滲む風に、
木々の葉がそよぐ朝を、
独り占めして歩きました。...
海へと続く道を歩いた、
黒島、東筋の静かな朝。
凛とした中にも
八重山の優しさが滲む風に、
木々の葉がそよぐ朝を、
独り占めして歩きました。
少し陽が高くなったころ、
遠くで聞こえていた牛の声が高くなりました。
3000頭のうちの3頭に
まず朝ごはんです。
おばぁが持つわらの束に、
牛たちがゆっくりと集まってきました。
いつものように
八重山の一日が始まりました。
2006年5月。
ここが黒島であることを実感できた
少しぜいたくな朝でした。
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黒島
2007-01-14T12:11:52+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
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http://kuroshima.jugem.jp/?eid=90
プズマリ
まったいらな黒島の、
一番高い場所にのぼりました。
薄い島ぞうりの底から、
硬くとがった岩たちが
話しかけてくるように揺れ動く、
ごつごつしたサンゴ石灰岩積みの
火番盛跡をのぼりました。
海抜13.7mのいただきに上がれば、
琉球王朝の民も見た...
まったいらな黒島の、
一番高い場所にのぼりました。
薄い島ぞうりの底から、
硬くとがった岩たちが
話しかけてくるように揺れ動く、
ごつごつしたサンゴ石灰岩積みの
火番盛跡をのぼりました。
海抜13.7mのいただきに上がれば、
琉球王朝の民も見たはずの
宮里海岸と八重山の海が、
今もそのままに、青く静かに広がっていました。
長い永い時間に思いを馳せ、
少し弧を描く水平線の先に
700年もの歳月を探しました。
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黒島
2007-01-13T10:17:25+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
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http://kuroshima.jugem.jp/?eid=84
ひでにぃ
石垣島、民宿マエザトの大黒柱。
秀にぃは元気でした。
その笑顔から、
昨秋、病に倒れた姿は想像も出来ません。
このひとと、この宿によって
深く八重山に嵌ったことを...
石垣島、民宿マエザトの大黒柱。
秀にぃは元気でした。
その笑顔から、
昨秋、病に倒れた姿は想像も出来ません。
このひとと、この宿によって
深く八重山に嵌ったことを知る彼女は、
この旅の最終日、最後の時間を、
民宿マエザトで過ごすことを勧めてくれました。
急な訪問にも関わらず、
秀にぃはハンドルを握ると、クルマを走らせ平久保へ。
長く楽しいドライブの最後は、
想い出の海岸をランドクルージングです。
いつの間にか
浜に伸びる影が長くなり、
そして、
白保海岸の雑木林に陽が沈みました。
石垣空港へ行かなければならない夜が来るまで、
マエザトの居間で飲みました。
シマに酔い、
話に酔い、
秀にぃの笑顔に酔いました。
見たくもない掛け時計を
何度も何度も横目で見ながら、
つくり笑顔で飲みました。
秀にぃ、ありがとうございました。
またすぐに帰りますね。
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石垣島
2007-01-09T09:22:56+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
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http://kuroshima.jugem.jp/?eid=86
おみやげ
怪しい色のレンタカーを飛ばして向かった、
空港近くのスーパー「MaxValu」。
ここで、おみやげの買出しです。
マースとソーキ、アーサーとカレーにもずく・・・etc
忘れていけな...
怪しい色のレンタカーを飛ばして向かった、
空港近くのスーパー「MaxValu」。
ここで、おみやげの買出しです。
マースとソーキ、アーサーとカレーにもずく・・・etc
忘れていけない八重山そば。
カゴはあっと言う間にいっぱいになりました。
レジの近くでは
有りえないほど安価の「請福」が誘います。
宅配便の時差を嫌い、
「持てるだけ」と決めてまたカゴへ。
自分たちへのみやげは
島々で買った小物と、たくさんの想い出。
そう決めて入ったスーパーで、
魔物に取り付かれてしまった午後でした。
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石垣島
2007-01-08T10:53:56+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
-
http://kuroshima.jugem.jp/?eid=81
たより
おじぃは三線を弾く手を止めて笑いました。
「黒島では住所はいらんからよ〜」
「郵便番号とあだ名で大丈夫さぁ」
「907の1311石油王…なら、
ほらあそこで飲んでるガソリンスタ...
おじぃは三線を弾く手を止めて笑いました。
「黒島では住所はいらんからよ〜」
「郵便番号とあだ名で大丈夫さぁ」
「907の1311石油王…なら、
ほらあそこで飲んでるガソリンスタンド屋。」
「907の1311のぶまぁ…なら、
あそこの酔っ払ったヒゲのおじぃ」
「沖縄県八重山郡竹富町黒島なんていらんよ。
沖縄県黒島で大丈夫さぁ」
「沖縄県黒島で、のり兄ぃって言えばこいつさぁ」
メガネの奥の優しい目が印象的な
三線自慢のおじぃは
黒島の郵便局長さんでした。
「島に住んでる200人なら任せな」
そう言って笑うとまた三線に手を伸ばしました。
今年のお正月もまた、
全国からの便りを乗せて
赤いバイクがハートの島を走りました。
みなさんのもとにも、
暖かい便りはとどきましたか?
遅れましたが、
あけまして、おめでとうございます。
今年もみなさんにとって良い年になるよう、
心からお祈りしています。
本年も懲りることなくお付き合い下さい。
宜しくお願い致します。
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黒島
2007-01-05T10:15:46+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
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http://kuroshima.jugem.jp/?eid=79
静寂
島に灯りがともりました。
竹富発、17時45分。
最終の船が港を離れると、
街は静寂に包まれました。
そこには、
牛車もなく、
自転車も走っていない、
もの静かな竹富島がありました。
だいだい色ににじむ美しい夜景の中、
二人の影が、白砂に浮かびます...
島に灯りがともりました。
竹富発、17時45分。
最終の船が港を離れると、
街は静寂に包まれました。
そこには、
牛車もなく、
自転車も走っていない、
もの静かな竹富島がありました。
だいだい色ににじむ美しい夜景の中、
二人の影が、白砂に浮かびます。
どこからか聞こえてくる三線の音色に、
芳醇なシマ酒の余韻に、
一緒に歩く砂道の音に、
いつまでもずっと酔っていたい、
竹富ならではの夜でした。
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竹富島
2006-12-29T10:31:02+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
-
http://kuroshima.jugem.jp/?eid=78
10.5m
西集落の赤山丘に立つ「なごみの塔」。
白砂の道のかなたに、その塔はありました。
青空に向かう
不自然なほど急傾斜の階段が
旅心を誘います。
いただきの海抜は10.5m。
しかし、どこまでも平坦な竹富島を見渡すには、
それで十分でした。
これまで何度...
西集落の赤山丘に立つ「なごみの塔」。
白砂の道のかなたに、その塔はありました。
青空に向かう
不自然なほど急傾斜の階段が
旅心を誘います。
いただきの海抜は10.5m。
しかし、どこまでも平坦な竹富島を見渡すには、
それで十分でした。
これまで何度も見てきた景色が、
このとき、
まるで違うものに見えました。
遠く八重山の青い海をバックに、
眼下に広がる赤瓦の街並みは美しく、
白砂の道とあいまった情景に
感動さえおぼえました。
またひとつ、
お気に入りの島が増えました。
※当ブログのテンプレートは同所、同アングルの夜景です。
]]>
竹富島
2006-12-27T09:44:22+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
-
http://kuroshima.jugem.jp/?eid=70
島男
そのひとは遠くからでもすぐに分りました。
そのひとはいつも這いつくばっていました。
そのひとはいつも何かを探していました。
島のわずかな表情の変化をも逃さぬように
左手はいつもカメラのボディにありました。
それが浜のノラ猫であれ、
花に誘われた虫で...
そのひとは遠くからでもすぐに分りました。
そのひとはいつも這いつくばっていました。
そのひとはいつも何かを探していました。
島のわずかな表情の変化をも逃さぬように
左手はいつもカメラのボディにありました。
それが浜のノラ猫であれ、
花に誘われた虫であれ、
たとえば砂の中の足跡でも、
あなたの前ではそのすべてがモチーフとなりました。
あなたはそのすべてに話しかけながら、
ファインダーを覗きます。
八重山の情景が切り取られる小気味いい音が、
また、風の中に響きました。
竹富の夜、
何年も前からの大切な友達のように、
シマを酌み交わしながら、
あなたは壊れるまで話してくれました。
そして、あなたの前では誰もが笑顔となりました。
「ありがと! ほんまにありがとう。」
あなたは別れ際、
そのからだをいっぱいに使って
きたないタオルを両手で振り続けてくれました。
ありがとう。
あなたにはまた会えるような気がします。
だからあなたに伝えるのは
感謝のことばだけにしておきます。
本当に・・・
いや、ほんまに・・・
ありがとうございました。
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八重山
2006-12-26T09:28:40+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
-
http://kuroshima.jugem.jp/?eid=77
星砂の浜
午後のカイジ浜に、
静かに潮が満ちてきました。
ともすれば見失いがちに
小魚の群れが流れて行きます。
広げた手のひらについた不思議な砂に
永い海の営みを感じました。
どこまでも澄みきった海に目をやれば、
遠く霞んで西表の勇姿がありました。
Tシャツ...
午後のカイジ浜に、
静かに潮が満ちてきました。
ともすれば見失いがちに
小魚の群れが流れて行きます。
広げた手のひらについた不思議な砂に
永い海の営みを感じました。
どこまでも澄みきった海に目をやれば、
遠く霞んで西表の勇姿がありました。
Tシャツのすそが心地いい海風にたなびく
暑い12月の午後でした。
]]>
竹富島
2006-12-25T13:01:56+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
-
http://kuroshima.jugem.jp/?eid=76
流木
竹富島、コンドイビーチ。
きれいな白砂の浜で、
その姿は異彩を放っていました。
そっと触れれば、
なめらかな肌には島のぬくもりがありました。
と同時に、
島の厳しさを知るその姿には
よそ者を寄せ付けない威厳がありました。
空にかざした腕が
何かを物...
竹富島、コンドイビーチ。
きれいな白砂の浜で、
その姿は異彩を放っていました。
そっと触れれば、
なめらかな肌には島のぬくもりがありました。
と同時に、
島の厳しさを知るその姿には
よそ者を寄せ付けない威厳がありました。
空にかざした腕が
何かを物語っているようでした。
]]>
竹富島
2006-12-24T12:24:38+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
-
http://kuroshima.jugem.jp/?eid=74
水平線
西集落をぬけて穏やかな坂道を下ると、
眩しく視界が広がりました。
いろいろな青い絵の具を混ぜ広げたような海が
薄く広がっていました。
その海への近道のように
まっすぐに伸びる1本の桟橋。
初冬のニシ桟橋と一緒に、
八重山のやわらかな風と遊びながら、...
西集落をぬけて穏やかな坂道を下ると、
眩しく視界が広がりました。
いろいろな青い絵の具を混ぜ広げたような海が
薄く広がっていました。
その海への近道のように
まっすぐに伸びる1本の桟橋。
初冬のニシ桟橋と一緒に、
八重山のやわらかな風と遊びながら、
くるぶしまで海に泳がせれば、
心地いい清涼感が広がりました。
「丸いね。地球って。」
彼女の笑顔に誘われて水平線をたどりました。
時間を忘れそうになったころ、
淋しげな桟橋を振り返り、
「あとで夕陽を見に来るさぁ」と心で告げて、
ペダルに足を乗せました。
]]>
竹富島
2006-12-22T10:32:16+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
-
http://kuroshima.jugem.jp/?eid=73
泉屋
港に迎えに来てくれた車が
「西集落入口」と書かれた角を曲がると、
間もなく花が咲き乱れる宿に到着しました。
台風で消え去ったブーゲンビリアのアーチは
八重山の陽射しのもと、
強い生命力で復活を遂げつつあります。
竹富島、泉屋。
毎日、来る日も来る日も...
港に迎えに来てくれた車が
「西集落入口」と書かれた角を曲がると、
間もなく花が咲き乱れる宿に到着しました。
台風で消え去ったブーゲンビリアのアーチは
八重山の陽射しのもと、
強い生命力で復活を遂げつつあります。
竹富島、泉屋。
毎日、来る日も来る日も、
掃除をし、柱を磨き上げ、白砂を掃いて、
八重山の旧家の趣を守り続ける
たいへんな労力を隠すように、
笑顔のヘルパーさんが迎えてくれます。
短い間でしたが、
女性のお客様の視点に立った心遣いの中、
心地よい時間を過ごせるよう、
高貴で清潔な空間を提供してくれました。
竹富島、泉屋。
そこには、
これまでどの島宿で感じたものとも違う、
「おもてなしの心」が宿っていました。
]]>
竹富島
2006-12-21T10:28:00+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
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http://kuroshima.jugem.jp/?eid=71
竹富島
石垣離島桟橋を離れてわずか10分。
その島はエメラルドブルーの海に浮いていました。
この旅、最後に選んだ離島は竹富島です。
白砂の路地と赤い瓦の民家、
そして様々な表情のシーサーが印象的な島。
咲きほこるブーゲンビリアとハイビスカス、
路地を行きか...
石垣離島桟橋を離れてわずか10分。
その島はエメラルドブルーの海に浮いていました。
この旅、最後に選んだ離島は竹富島です。
白砂の路地と赤い瓦の民家、
そして様々な表情のシーサーが印象的な島。
咲きほこるブーゲンビリアとハイビスカス、
路地を行きかう牛車と「安里屋ゆんた」の唄声。
なごみの塔からの眺望と西桟橋の夕景、
どこまでも遠浅なコンドイビーチとアイヤル浜の朝陽。
そのどれをも想い出にするために渡りました。
「西表国立公園」竹富島。
「素朴さを失った観光地」との誤解を恥じるほど
そこには旅人をもてなす、
まごころがありました。
]]>
竹富島
2006-12-20T11:29:05+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
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http://kuroshima.jugem.jp/?eid=69
ひまつぶし
「食べてみないとわからんさぁ〜!」
と笑顔で答えられれば、食べてみるしかありません。
石垣離島桟橋の名物、
マルハ鮮魚の白身さかなの天ぷらです。
船のタイミングが合わず、
時間をつぶすのにはうってつけのお店。
コップになみなみ注がれる八重泉との相性は...
「食べてみないとわからんさぁ〜!」
と笑顔で答えられれば、食べてみるしかありません。
石垣離島桟橋の名物、
マルハ鮮魚の白身さかなの天ぷらです。
船のタイミングが合わず、
時間をつぶすのにはうってつけのお店。
コップになみなみ注がれる八重泉との相性は最高です。
その日の仕入れ状況によって変わるその素材は、
カジキ、マグロ、クロダイなど。
「朝からよく飲むね。」とあきれる彼女も、
民宿の朝ごはんのあとにも関わらず、
ひとつ摘めば止まりません。
「だってこの天気だよ!八重山だよ!」
天気と島のせいにして
またひとくち。
3日目の朝、
竹富へ出航するまでの短い時間を、
陽射しも眩しい白いベンチで楽しみました。
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石垣島
2006-12-19T12:56:13+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
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http://kuroshima.jugem.jp/?eid=68
民宿みやら
夏の夜、主役であるはずの
バーベキューテーブルもひっそりと、
シーズンオフの「みやら」の夜が始まりました。
沖縄から建築の仕事で来ているひとたち、
神奈川から2週間の離島講習に来ている研修医、
名古屋から来ている釣り仲間。
12月のゆんたくは静かに...
夏の夜、主役であるはずの
バーベキューテーブルもひっそりと、
シーズンオフの「みやら」の夜が始まりました。
沖縄から建築の仕事で来ているひとたち、
神奈川から2週間の離島講習に来ている研修医、
名古屋から来ている釣り仲間。
12月のゆんたくは静かに始まり、
深夜、赤ら顔の宿のおじぃの話で終りました。
窓を開け放した部屋の中で、
手のひらに残るバイクの振動の余韻を楽しみつつ、
泡盛の酔いも手伝って、
明日の晴天を祈る間もなく、
深い眠りに落ちました。
遠く、八重山の海を望む部屋で過ごし、
初めての小浜を満喫した1日が
心地よい夜風の中で終りました。
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小浜島
2006-12-18T13:12:47+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
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http://kuroshima.jugem.jp/?eid=66
宝物
東細崎手前の草むらを抜けると、
静かに海が広がっていました。
誰もいない波打ち際で、
さざなみの言葉に耳を傾けました。
刺すような真夏の陽射しとは違う、
優しい陽だまりの中、
12月の八重山が沁みこんできました。
海風に乗って声が届きました。...
東細崎手前の草むらを抜けると、
静かに海が広がっていました。
誰もいない波打ち際で、
さざなみの言葉に耳を傾けました。
刺すような真夏の陽射しとは違う、
優しい陽だまりの中、
12月の八重山が沁みこんできました。
海風に乗って声が届きました。
遠くを見ると、
ビーチコーミングに夢中の彼女が手招きします。
何か見つけたようです。
わざと波打ち際を走る自分が恥ずかしくも嬉しい、
小浜のひとときがそこにありました。
たからものがみつかりました。
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小浜島
2006-12-17T10:16:09+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
-
http://kuroshima.jugem.jp/?eid=64
道のかなた
彼女のブレーキランプに合わせて、
小浜島の小高い丘の上の道端に
バイクを止めました。
遠く石垣島を浮かべる八重山の海が
鮮やかなグラデーションを奏で
青く輝いて見えました。
白波を伸ばして進む船に、
今しがた覚えた船旅の感動を重ね、
八重山の風を思い...
彼女のブレーキランプに合わせて、
小浜島の小高い丘の上の道端に
バイクを止めました。
遠く石垣島を浮かべる八重山の海が
鮮やかなグラデーションを奏で
青く輝いて見えました。
白波を伸ばして進む船に、
今しがた覚えた船旅の感動を重ね、
八重山の風を思いきり吸い込んで
またキーを回しました。
地図なんていりません。
小浜島の知らない道を、
時が止まることを祈りながら、走り続けました。
]]>
小浜島
2006-12-15T09:30:08+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
-
http://kuroshima.jugem.jp/?eid=63
道しるべ
あなたが差し出してくれた手は
以外にも優しく暖かく、
私をここまで導いてくれました。
海の青さに鮮やかさが増す竹富沖。
あなたはいつもそこにいます。
全ての事象の厳しさを知りながら
顔色一つ変えずにたたずむ道しるべが、
ひ弱な自分をあざ笑うかのよう...
あなたが差し出してくれた手は
以外にも優しく暖かく、
私をここまで導いてくれました。
海の青さに鮮やかさが増す竹富沖。
あなたはいつもそこにいます。
全ての事象の厳しさを知りながら
顔色一つ変えずにたたずむ道しるべが、
ひ弱な自分をあざ笑うかのように
今日も迎えてくれました。
「ただいま。そしてありがとう。」
石西礁湖に真直ぐに立つ道しるべに迎えられ、
真っ青な海と空に包まれて、
新しい旅が、始まりました。
]]>
八重山
2006-12-14T16:14:02+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
-
http://kuroshima.jugem.jp/?eid=62
接岸
エンジンの音が小さくなりました。
30分の船旅が終わるころ、
青い海を湛える小浜港が優しく迎えてくれました。
はやる気持ちを抑えながら
ゆっくりと船を出て、
桟橋に渡る瞬間を楽しみました。
迎えのクルマを探して、
宿の人との笑顔の挨拶を楽しみました...
エンジンの音が小さくなりました。
30分の船旅が終わるころ、
青い海を湛える小浜港が優しく迎えてくれました。
はやる気持ちを抑えながら
ゆっくりと船を出て、
桟橋に渡る瞬間を楽しみました。
迎えのクルマを探して、
宿の人との笑顔の挨拶を楽しみました。
「おつかれさま」
「こんにちは!」
重いはずの荷物さえ軽く感じる、
このひとときが大好きです。
]]>
小浜島
2006-12-13T09:50:48+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
-
http://kuroshima.jugem.jp/?eid=60
出航
12月の石垣には似合わない晴天の中、
12月の港とは思えない
エメラルドブルーの海にときめきながら、
石垣離島桟橋を離れました。
聞きなれた船内アナウンス、
足に響くエンジンの音、
体を包む油の匂いまでもが、
八重山を実感させてくれました。
出航で...
12月の石垣には似合わない晴天の中、
12月の港とは思えない
エメラルドブルーの海にときめきながら、
石垣離島桟橋を離れました。
聞きなれた船内アナウンス、
足に響くエンジンの音、
体を包む油の匂いまでもが、
八重山を実感させてくれました。
出航です。
もうすぐ役目を終える桟橋が
最後に残してくれたこのときを
いつまでも心に焼き付けて、
私たちは島へ向かいました。
]]>
石垣島
2006-12-11T09:39:15+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
-
http://kuroshima.jugem.jp/?eid=59
青空
名前も無いのかも知れない、
小浜島の小さな浜で、
貝を拾う彼女の姿を遠くに見ながら、
空を見上げました。
そこには何のけがれもない、
何のことばもいらない、
真っ青な空が広がっていました。
もう何も考える必要はありません。
天気予報はみごとにはずれま...
名前も無いのかも知れない、
小浜島の小さな浜で、
貝を拾う彼女の姿を遠くに見ながら、
空を見上げました。
そこには何のけがれもない、
何のことばもいらない、
真っ青な空が広がっていました。
もう何も考える必要はありません。
天気予報はみごとにはずれました。
]]>
小浜島
2006-12-10T10:44:48+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
-
http://kuroshima.jugem.jp/?eid=56
7ヶ月ぶりの朝。
12月3日。
ちょうど7ヶ月ぶりの旅立ちの朝。
どんよりと曇った夜明け前の羽田。
6時35分発、石垣直行便が離陸しました。
背中をシートに押し付けられる感触に
いろいろな出来事を省みつつも心躍らせ
小さくなっていく東京を見ていると
突然
雲海から登...
12月3日。
ちょうど7ヶ月ぶりの旅立ちの朝。
どんよりと曇った夜明け前の羽田。
6時35分発、石垣直行便が離陸しました。
背中をシートに押し付けられる感触に
いろいろな出来事を省みつつも心躍らせ
小さくなっていく東京を見ていると
突然
雲海から登った朝陽が
強烈に私を照らしました。
何も変わらずに
迎えてくれるはずの八重山まで
あと3時間。
さあ、ここから新しいスタートです。
]]>
旅
2006-12-09T12:45:12+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
-
http://kuroshima.jugem.jp/?eid=54
明日。 −ROAD TO 黒島 38−
ROAD TO 黒島。
やっと辿り着けそうです。
短い旅ですが、
その短い時間は、
何より大切な宝物です。
青すぎる海と、
きれいな魚たちと、
静かな何もない島と、
八重山の時間に包まれる幸せが
そこにはあります。
至福のときに癒されに、
遂に明日、...
ROAD TO 黒島。
やっと辿り着けそうです。
短い旅ですが、
その短い時間は、
何より大切な宝物です。
青すぎる海と、
きれいな魚たちと、
静かな何もない島と、
八重山の時間に包まれる幸せが
そこにはあります。
至福のときに癒されに、
遂に明日、帰ります。
]]>
黒島
2006-05-02T11:15:03+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
-
http://kuroshima.jugem.jp/?eid=55
更新休止のお知らせ。
石垣空港着陸直前。
伊原間沖の青い海に、淡く雲が映っていました。
これまで短い間ではありましたが、
みなさんに育てていただいた、このブログ、
ROAD TO 黒島。
諸事情の中で
更新の休止をお知らせしなければならなくなりました。
この青い島へ帰れ...
石垣空港着陸直前。
伊原間沖の青い海に、淡く雲が映っていました。
これまで短い間ではありましたが、
みなさんに育てていただいた、このブログ、
ROAD TO 黒島。
諸事情の中で
更新の休止をお知らせしなければならなくなりました。
この青い島へ帰れたのか、
ダイエットは成功したのか、
一度挫折した禁煙は成功したのか、
はたまたBBQは・・・?
またいずれ
ご報告できる時が来るかも知れませんが、
まずはこの場を借りて
これまで、この様な拙ブログを訪ねてきて下さった皆さんに、
これまでの感謝とお詫びの気持ちをお伝えすると共に、
私事により休止することをお伝えしたいと思います。
短い間でしたが、
皆さんと沖縄や八重山の島々の話が出来て
ゆんたく気分に浸らせていただいて、
とても楽しかったし、癒されました。
paradice_surferさん、金子さん、norinoriさん、
まちゃこさん、えみんちゅさん、ウララさん、lagoonさん、
とんとんみーのりのり&かりかりさん、motobu-37さん、
arareさん、海さん、なんくるないささん、Alalaさん、
fumifumiさん、ももさん、スマオさん、正にぃ、だらじゃんさん、
クライテン2号さん、シラホ68さん、vitaさん、もきちさん、
ハナさん、あき苗さん、姫さん、そして島ネコさん・・・。
みなさん、本当に、ありがとうございました。
]]>
石垣島
2006-04-06T10:44:38+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
-
http://kuroshima.jugem.jp/?eid=53
春の朝
鎌倉、七里ガ浜。
3月の最後の日は、
本当に気持ちのいい朝で始まりました。
冬の朝のような凛とした空気の中、
春の柔らかな陽射しが海を包んでいました。
純白の富士と淡い桃色の桜の競演。
艶やかな香りと共に
計量の月、4月が始まろうとしています...
鎌倉、七里ガ浜。
3月の最後の日は、
本当に気持ちのいい朝で始まりました。
冬の朝のような凛とした空気の中、
春の柔らかな陽射しが海を包んでいました。
純白の富士と淡い桃色の桜の競演。
艶やかな香りと共に
計量の月、4月が始まろうとしています(笑)。
]]>
湘南
2006-03-31T08:08:13+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
-
http://kuroshima.jugem.jp/?eid=52
いよいよ。 −ROAD TO 黒島 37−
黒島、仲本海岸の午後。
自転車を降りて
汗ばんだ体を海風にさらします。
シュノーケルセットを片手に
東屋から見渡せば、
潮が引いたイノーには
ワタンジに区切られて
大きな水溜りがいくつもできていました。
そのどれもが美しい水族館であり、
私た...
黒島、仲本海岸の午後。
自転車を降りて
汗ばんだ体を海風にさらします。
シュノーケルセットを片手に
東屋から見渡せば、
潮が引いたイノーには
ワタンジに区切られて
大きな水溜りがいくつもできていました。
そのどれもが美しい水族館であり、
私たちの宝物であり、
魚たちの楽園です。
彼女が待ちきれずに
Tシャツを脱げば、
それが、
ため息が出るような
青い世界に降りて行く合図です。
いよいよです。
]]>
黒島
2006-03-30T08:02:06+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
-
http://kuroshima.jugem.jp/?eid=46
花束 −ROAD TO 黒島 36−
黒島、仲本海岸。
僕が用意した花束は
大きなアオサンゴに
ルリスズメダイをトッピングした特製品。
さっきから
夢中で魚たちを追いかける彼女が
僕に気付くまで、
一生懸命手招きしました。
僕が差しだす両手の先に
広がるサンゴの束を見て、
メガネ...
黒島、仲本海岸。
僕が用意した花束は
大きなアオサンゴに
ルリスズメダイをトッピングした特製品。
さっきから
夢中で魚たちを追いかける彼女が
僕に気付くまで、
一生懸命手招きしました。
僕が差しだす両手の先に
広がるサンゴの束を見て、
メガネに写る珊瑚の後ろで、
彼女の瞳が微笑みました。
何もない島、黒島に
次のプレゼントを探しに行く日まで、
あと36日。
何もない島、黒島は
僕らにとって、
いつでも大切な、宝の島です。
]]>
黒島
2006-03-28T10:40:19+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
-
http://kuroshima.jugem.jp/?eid=49
礁湖 −ROAD TO 黒島 35−
竹富の西、黒島の北に広がる
八重山の「宝箱」。
珊瑚と魚の「宝庫」、
それがここ、「石西礁湖」です。
後で島人に言われました。
「ヤイマの中でいっちばんきれいさぁ」と。
だから、
波照間ブルーもパナリの海も
知らない僕たちが
溺れそうになるほど...
竹富の西、黒島の北に広がる
八重山の「宝箱」。
珊瑚と魚の「宝庫」、
それがここ、「石西礁湖」です。
後で島人に言われました。
「ヤイマの中でいっちばんきれいさぁ」と。
だから、
波照間ブルーもパナリの海も
知らない僕たちが
溺れそうになるほど興奮したのは
言うまでもありません。
ここが八重山であることを
五感で実感できる
そんな海に巡り合えたことが
無性に嬉しく思えました。
シュノーケリングしている自分たちが、
ダイバーになったかと思えるほど、
珊瑚の種類も美しさも
魚影の濃さも美しさも
何もかもが最高の海でした。
]]>
黒島
2006-03-27T08:50:59+09:00
ししにぃ
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ししにぃ
-
http://kuroshima.jugem.jp/?eid=50
花酒 −ROAD TO 黒島 34−
鎌倉、稲村ガ崎。
昨夜、海沿いのBARで
与那国島でしか作られない希少な泡盛
「花酒 どなん」を見つけました。
「花酒」とは
泡盛を蒸留するとき最初に出てくる
初留液のことを言うそうです。
比類なき純度の高い
このお酒の濃度は60度。
ストレー...
鎌倉、稲村ガ崎。
昨夜、海沿いのBARで
与那国島でしか作られない希少な泡盛
「花酒 どなん」を見つけました。
「花酒」とは
泡盛を蒸留するとき最初に出てくる
初留液のことを言うそうです。
比類なき純度の高い
このお酒の濃度は60度。
ストレートで口にしようと試みれば
その刺激で目が痛むほど。
それでも、
口の中で弾けるように広がる
咆哮な泡盛の香りを愉しみたければ
ストレートがお勧めです。
「渡り難い島、与那国。
そこから付けられた名前なんですよ」
渡り難い…渡難…どなん。
ショットグラスを口にしながら
マスターの話を楽しめば、
離島への想いが込み上げてくる、
「夢」まで美味しい夜でした。
]]>
湘南
2006-03-26T08:07:16+09:00
ししにぃ
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ししにぃ
-
http://kuroshima.jugem.jp/?eid=48
アンガマ −ROAD TO 黒島 33−
「エイサーシーガルチャービタル〜♪ヘイッ♪」
旧盆の夜、東筋集落の民家を前で、
異様ないでたちの集団は
声、高らかに唄いはじめました。
石垣島のアンガマと違って、
ンミー・ウシュマイのお面を被った主役はいません。
ムイチャーを着て、花笠をかぶり、...
「エイサーシーガルチャービタル〜♪ヘイッ♪」
旧盆の夜、東筋集落の民家を前で、
異様ないでたちの集団は
声、高らかに唄いはじめました。
石垣島のアンガマと違って、
ンミー・ウシュマイのお面を被った主役はいません。
ムイチャーを着て、花笠をかぶり、
タオルを巻いてサングラスをかけたみんなが主役です。
「みんながアンガマ(仏)となって、
ご先祖を慰めに来ました。
家を上げて歓迎して下さいよ。」
そんな気持ちを供えるために
踊り、唄い、酒をもらって酌み交わします。
家のあるじを庭に下ろしてカチャーシーを踊って
また次の家へ。
そして次の集落へ。
「えいさー、しーがる、ちゃぁびたる〜♪ヘイッ♪」
先祖を敬いつつも、
石垣島のそれとは違って、
楽しくのどかな、
どことなくエイサーの香りも漂う、
アンガマさえも黒島らしい・・・
8月、旧盆の夜でした。
]]>
黒島
2006-03-25T11:29:35+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
-
http://kuroshima.jugem.jp/?eid=45
嘉弥間 −ROAD TO 黒島 32−
目の前に霞む島が
小浜島とも知らなかった頃、
初めて渡った八重山の小島、嘉弥間島。
黒島が牛の島なら、
こちらは野ウサギの島。
周囲約2.5kmの無人島に
ただただ心ときめかせたことを思い出す。
ネットで仕切られ、少し濁った浅瀬で
初めて目にす...
目の前に霞む島が
小浜島とも知らなかった頃、
初めて渡った八重山の小島、嘉弥間島。
黒島が牛の島なら、
こちらは野ウサギの島。
周囲約2.5kmの無人島に
ただただ心ときめかせたことを思い出す。
ネットで仕切られ、少し濁った浅瀬で
初めて目にするニモに
二人ではしゃぎまくったことを思い出す。
ツアー会社のお姉さんが作った
900円のカレーライスが
とても美味しかったことを思い出す。
送り迎えをしてくれた船頭さんと
はにかみながら撮った記念写真が懐かしい。
目の前に霞む島が
小浜島とも知らなかった頃、
何もかもが眩しくて、
何もかもが新鮮で・・・
すべての八重山に感動できる
自分がいた。
すべての八重山に感謝できる
自分がそこにいた。
]]>
八重山
2006-03-24T13:05:54+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
-
http://kuroshima.jugem.jp/?eid=43
ゆんたく −ROAD TO 黒島 31−
また一人、島人が、
笑顔を土産にドアを開けます。
「ぞぉぞぉ」
シマを酌み交わし
三線の音色が響き
想いを込めて唄を歌えば
いつまでもいつまでも
手拍子が響く島の夜。
「請福」が並び
笑顔が並び
唄が並んで
東筋「うんどうや」の
夜が更けます。...
また一人、島人が、
笑顔を土産にドアを開けます。
「ぞぉぞぉ」
シマを酌み交わし
三線の音色が響き
想いを込めて唄を歌えば
いつまでもいつまでも
手拍子が響く島の夜。
「請福」が並び
笑顔が並び
唄が並んで
東筋「うんどうや」の
夜が更けます。
ゆんたく。
この言葉が優しく沁み込む
夜が更けます。
]]>
黒島
2006-03-20T09:12:58+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
-
http://kuroshima.jugem.jp/?eid=42
手品 −ROAD TO 黒島 30−
海人が
深夜の伊古桟橋に連れて行ってくれました。
昨夜に続いて
夜の漁に連れて行ってくれました。
漆黒の闇の中、
干潮で干上がった
黒島の海を歩きます。
網が撃たれたポイントに行く途中、
彼女のはしゃぐ声に振り向けば、
手の中で
小さなエビが跳...
海人が
深夜の伊古桟橋に連れて行ってくれました。
昨夜に続いて
夜の漁に連れて行ってくれました。
漆黒の闇の中、
干潮で干上がった
黒島の海を歩きます。
網が撃たれたポイントに行く途中、
彼女のはしゃぐ声に振り向けば、
手の中で
小さなエビが跳ねています。
海人の手に渡ったそのエビは
手品のように丸裸にされ、
海水に浸して彼女の口へ。
海人は
こわごわとほおばる彼女の顔を
すぐさま手品のように
満面の笑みに変えました。
]]>
黒島
2006-03-19T10:22:18+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
-
http://kuroshima.jugem.jp/?eid=41
石垣空港 −ROAD TO 黒島 29−
到着ロビーの手前。
石垣島の
まったりとした空気に触れる直前、
いつも元気に私たちを迎えてくれるのは
大きな水槽で泳ぐ魚たち。
お揃いのTシャツを着たカップル、
旅行パンフを見ながら談笑する家族、
すでに記念写真を撮り始めたグループ、
荷物がコンベ...
到着ロビーの手前。
石垣島の
まったりとした空気に触れる直前、
いつも元気に私たちを迎えてくれるのは
大きな水槽で泳ぐ魚たち。
お揃いのTシャツを着たカップル、
旅行パンフを見ながら談笑する家族、
すでに記念写真を撮り始めたグループ、
荷物がコンベアーで運ばれてくるまで、
思い思いの時間を過ごしながらも
気持ちはすでに
青い紺い海の中。
石垣空港、
荷物受取カウンター横には、
色とりどりの魚たちが舞う
大きな水槽が置いてあります。
はやる気持ちをなだめるように。
はやる気持ちをあおるように。
]]>
石垣島
2006-03-18T08:19:35+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
-
http://kuroshima.jugem.jp/?eid=40
ありがとう。 −ROAD TO 黒島 28−
黒島を出なければならない日。
船の時間が迫った夕方、
「うんどうや」の高之クンが、
私たちのわがままを聞いてくれて
伊古桟橋にクルマを付けてくれました。
今はもう使われていない、
大海原に伸びる真直ぐな300mの桟橋。
やっと来れた喜びと、
また...
黒島を出なければならない日。
船の時間が迫った夕方、
「うんどうや」の高之クンが、
私たちのわがままを聞いてくれて
伊古桟橋にクルマを付けてくれました。
今はもう使われていない、
大海原に伸びる真直ぐな300mの桟橋。
やっと来れた喜びと、
また来るからと告げる寂しさが交差して、
伸びた影を見つめながら
海風に身をまかせました。
短かった時間にいっぱいの想い出を詰めて
黒島を後にします。
最後にこの地に連れて来てくれた
高之クン、
美味しい料理でもてなしてくれた
あき苗さん、
いつも面白おかしくリードしてくれた
将太クン、
そんな「うんどうや3兄弟」に、
朝から翌朝まで、
毎日毎晩、
本当にお世話になりました。
ありがとう。
本当にありがとう。
心からそう思える時間を
いっぱいくれてありがとう。
「請福」呑んで夜を明かそう。
いっぱい話して飲み明かそう。
ゴールデンウィークにまた会おう。
あと47日。
また…お世話になりに帰ります。
]]>
黒島
2006-03-17T01:08:56+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
-
http://kuroshima.jugem.jp/?eid=39
水面 (みなも) −ROAD TO 黒島 27−
八重山の明るい空の下、
魚たちは
ゆっくりと、
そして涼しげにたわむれていました。
夢と現実のはざまで漂う私を
魚たちが優しくいざないます。
誘われるままに
痛いほどの陽射しから逃れるように
みなもで区切られた夢の世界に
身をゆだねれば、
魚た...
八重山の明るい空の下、
魚たちは
ゆっくりと、
そして涼しげにたわむれていました。
夢と現実のはざまで漂う私を
魚たちが優しくいざないます。
誘われるままに
痛いほどの陽射しから逃れるように
みなもで区切られた夢の世界に
身をゆだねれば、
魚たちの仲間入りです。
いつまでも、
ずっといつまでも、
この夢が覚めないでほしい。
そう思わずにいられない、
黒島、仲本海岸の午後でした。
]]>
黒島
2006-03-16T10:50:43+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
-
http://kuroshima.jugem.jp/?eid=37
50日。 −ROAD TO 黒島 26−
あと50日。
黒島へ渡る予定日である5月3日まで、
あと50日。
黒島に行きたい一心の私に
年明けに妻から出された宿題がふたつありました(笑)。
余剰金の捻出と65?へのダイエットです。
妻自身、どんなに八重山に行きたくても、
私が宿題をクリアーし...
あと50日。
黒島へ渡る予定日である5月3日まで、
あと50日。
黒島に行きたい一心の私に
年明けに妻から出された宿題がふたつありました(笑)。
余剰金の捻出と65?へのダイエットです。
妻自身、どんなに八重山に行きたくても、
私が宿題をクリアーしない限り中止にする、
強い覚悟の元、出された宿題ですから
達成しなければなりません。
行かせてあげなければなりません。
預金を使わず、まったくの余剰金で行かなければならず、
ラッシュガードが似合う体形でなければならない様です。
1月末の体重は70.3?。
それを
旅行会社へのキャンセル料が発生する直前の
4月中旬に行う予定の計量時までに
5.3?減量しなければなりません。
当初は「楽勝!」と思っていましたが、
2月末でも68.2〜68.4?あたりをうろつくばかり。
結果が現れない状況を悩む私は、
ブロガー仲間のアドバイスもあり、
先週あたりから
豆腐&枝豆だった晩ごはん(?)を
こんにゃくメインに変更しました(笑)。
そしたら今朝の計量は66.8?!
効果あり?
この先さらに毎日の晩酌で、
大好きなバーボンを断って泡盛だけにすれば
もっと効果テキメンかも知れません。
あと約1ヶ月で1.8?。
でも、ここからは、
そろそろ有酸素運動などが必要だったりして?
50日後、
無事に羽田空港から石垣島へ行く飛行機に
乗れるか乗れないか…。
公私にわたる努力が
まだまだ必要みたいです。
]]>
生活
2006-03-14T08:51:43+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
-
http://kuroshima.jugem.jp/?eid=36
龍宮城 −ROAD TO 黒島 25−
黒島、
仲本海岸のインリーフ、
龍宮城の入口です。
門番のルリスズメダイが
怪訝な顔をして近付いて来ます。
でも、そっと、
禁じ手である、
ソーセージの切れ端を差し出せば、
「どうぞ。どうぞ。」
と道を開けてくれました。
どうしても
あの入口を...
黒島、
仲本海岸のインリーフ、
龍宮城の入口です。
門番のルリスズメダイが
怪訝な顔をして近付いて来ます。
でも、そっと、
禁じ手である、
ソーセージの切れ端を差し出せば、
「どうぞ。どうぞ。」
と道を開けてくれました。
どうしても
あの入口をくぐりたくて、
ちょっと
他の魚たちの人気者にもなりたくて・・・
海の神様、ごめんなさい。
でもやっぱり
神様は許してくれませんでした。
スコールに追われるように龍宮城を後にして
ふと振り返れば、
アウトリーフに白波が押し寄せる、
灰色の仲本海岸が
淡く霞んで見えました。
]]>
黒島
2006-03-13T09:56:15+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
-
http://kuroshima.jugem.jp/?eid=35
凪 (なぎ) −ROAD TO 黒島 24−
淡く浮かぶ三日月が
きらびやかな夕景の終わりを告げるころ、
海風がやみ、
凪のひとときがやってきました。
幻想的なグラデーションの空に包まれて
七里ガ浜の海原から波も消え、
間もなく江の島の灯台にも灯がともりました。
三日月を仰ぎ見ながら
ほ...
淡く浮かぶ三日月が
きらびやかな夕景の終わりを告げるころ、
海風がやみ、
凪のひとときがやってきました。
幻想的なグラデーションの空に包まれて
七里ガ浜の海原から波も消え、
間もなく江の島の灯台にも灯がともりました。
三日月を仰ぎ見ながら
ほのかな潮の香りに包まれて、
黒島からも見えているのか・・・
人影もまばらになった海岸で、
八重山に想いを馳せる私でした。
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湘南
2006-03-12T10:26:31+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
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http://kuroshima.jugem.jp/?eid=34
スコール −ROAD TO 黒島 23−
仲本海岸の海が暗くなりました。
ふと見上げれば
暗黒の積乱雲が
八重山の陽光を隠しています。
きらびやかな魚たちに囲まれて
「潮が満ちてくるまでの宝探し」
を楽しんでいた私たちを
気まぐれな空は許してくれません。
風向きが変わったとたん、
岩陰...
仲本海岸の海が暗くなりました。
ふと見上げれば
暗黒の積乱雲が
八重山の陽光を隠しています。
きらびやかな魚たちに囲まれて
「潮が満ちてくるまでの宝探し」
を楽しんでいた私たちを
気まぐれな空は許してくれません。
風向きが変わったとたん、
岩陰に身を寄せる私たちに
容赦なくスコールが叩きつけます。
天候の急変を残念がる私が、
雲の切れ間を探していると、
「八重山だね!」と大声で耳打ちをする
彼女の笑顔を見つけました。
冷たい雨に打たれるほどに、
この身に黒島が沁みこんでくる、
温かな雨でした。
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黒島
2006-03-11T10:16:17+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
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http://kuroshima.jugem.jp/?eid=33
びーちゃー。
“KATASE”というスナックで
妻が友達の披露宴で披露する歌の練習に、
午前3時までつきあいつつ、
自分も・・・・
「イラヨイ月夜浜」
「くにぶん木の花」
「安里屋ゆんた」
「竹富島で会いましょう」
「オジー自慢のオリオンビール」
などを気分よく歌...
“KATASE”というスナックで
妻が友達の披露宴で披露する歌の練習に、
午前3時までつきあいつつ、
自分も・・・・
「イラヨイ月夜浜」
「くにぶん木の花」
「安里屋ゆんた」
「竹富島で会いましょう」
「オジー自慢のオリオンビール」
などを気分よく歌って
やぶれびーちゃーレベルで帰って来たら、
paradice_surferさんから
嬉しい贈り物が届いていて
さらに気分が良くなりました。
友好の証・・・いい言葉です。
ありがとうございます。
また、さらに沖縄を好きになった
沖縄浸けの夜となりました。
明日も仕事です。
おやすみなさい。
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旅
2006-03-11T03:17:25+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
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http://kuroshima.jugem.jp/?eid=32
おかえり。 −ROAD TO 黒島 22−
午後1時半の干潮に合わせて
黒島、仲本海岸へ。
潮が引いた海岸は
いくつものワタンジで区切られて
魚たちにとっては大きな天然水槽。
私たちにとっては大きな天然プール
に変わります。
昼ごはんを食べ忘れたことをさらに忘れて
限られた日影に荷物を置...
午後1時半の干潮に合わせて
黒島、仲本海岸へ。
潮が引いた海岸は
いくつものワタンジで区切られて
魚たちにとっては大きな天然水槽。
私たちにとっては大きな天然プール
に変わります。
昼ごはんを食べ忘れたことをさらに忘れて
限られた日影に荷物を置いたら、
正面から左側に3つめのプールに走り
一目散にドボンです。
色とりどりの魚たちが
顔色ひとつ変えずに、
いつもの姿で迎えてくれました。
夢中になって魚を追う
彼女のむじゃきな姿に誘われて
ルリスズメダイも集まります。
水中メガネの中の笑顔にサインを送り、
リーフエッジまで進んで行けば、
「おかえり。おかえり。」
クマノミのカップルが
優しく迎えてくれました。
潮が満ちてくるまでの宝探し。
ここに帰ってきたことを実感したくて
いつまでも魚たちとたわむれていた、
そんな黒島の午後でした。
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黒島
2006-03-10T10:13:34+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
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http://kuroshima.jugem.jp/?eid=31
島へ。 −ROAD TO 黒島 21−
「もうすこしだね。」
彼女の口が
そう動いたように見えました。
激しい駆動音で会話にならなくても
気持ちは一緒。
夢を運ぶ高速船は
今日も海原を飛んでいました。
石垣の離島桟橋を離れたとき
あんなに小さく見えていた島に
防波堤が見えてくれば、
...
「もうすこしだね。」
彼女の口が
そう動いたように見えました。
激しい駆動音で会話にならなくても
気持ちは一緒。
夢を運ぶ高速船は
今日も海原を飛んでいました。
石垣の離島桟橋を離れたとき
あんなに小さく見えていた島に
防波堤が見えてくれば、
コバルトブルーの海が
エメラルドブルーに変わります。
胸の鼓動を抑えながら
これからの数日間に想いを馳せて
「もうすこしだね。」
とつぶやくと
彼女は優しくうなづきました。
…あと55日。
また、あの島へ帰ります。
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黒島
2006-03-09T08:18:27+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
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http://kuroshima.jugem.jp/?eid=30
真っ白。 −ROAD TO 黒島 20−
「ROAD TO 黒島」とか言って、
旅行初日までの日にちをカウントダウンしていたくせに、
5月3日なんて、
ゴールデンウィークのピーク時に出発する予定にしていたくせに、
あまりにも遅すぎたみたいです。
「そろそろ2ヶ月前だし、
宿の予約、受付けスター...
「ROAD TO 黒島」とか言って、
旅行初日までの日にちをカウントダウンしていたくせに、
5月3日なんて、
ゴールデンウィークのピーク時に出発する予定にしていたくせに、
あまりにも遅すぎたみたいです。
「そろそろ2ヶ月前だし、
宿の予約、受付けスタートしたかなぁ」 と思って、
黒島のお気に入りの宿「民宿のどか」に電話したら
…なんと満室!
小刻みに震える手で
「みやき荘」「なかた荘」に電話しても
やっぱり満室!
昨年のお盆も年末も
2ヶ月前に電話した時はガラガラだったのに!
きっとその時は、全国的なピーク時とズレていたんでしょうね。
でも、冷静に冷静に考えたあげく、
奥の、ずーっと奥の手を使って宿は何とか確保できました(汗)。
ところが次の大問題は航空券。
JALもANAも当然満席で、
ネットを見ながら旅行会社に片っ端から電話しても
「ホテルは大丈夫ですが、
3日は飛行機がすでにどの便も満席です。
キャンセル待ちも受付けていない状態です。」との冷たい声。
「あと60日を切った黒島への道が
160日になってしまう…」
頭の中が真っ白になってしまいました(悲)。
でもでも、
捨てる神あれば拾う神あり!
少しの可能性にも賭けたくて
近くのコンビニへ走り「じゃらん」を買ってきました。
「石垣島」の文字が書いてあるツアーに全部電話!
どれも完売していましたが、諦めずに掛け続けました。
そしたら名前も知らないマイナーなツアー会社の担当者が
「お受け出来ますがいかがしますか?」
私は冷静に対応したツモリですが、
きっと声は上ずっていたと思います。
遂にゲットできました〜(笑)!!!!
半信半疑でしたが、
「もうオンラインで予約は入りましたから
大丈夫ですよ!」との神様のような声。
最悪の場合、羽田発が1時を過ぎる可能性はあるにしても
とにかく渡航手段は確保できました!
どんなに朝が早くなっても、石垣までは直行便がいいなぁ…
なんて思っていたのはオオアマでした。
いやぁ…やれやれです。
まだ、費用捻出など、いくつかの課題は残っていますが、
とにかく「黒島への道」はつながりました。
真っ白になった頭の中は
今、ようやく正常に戻りつつあります。
黒島行きの予定日まで、あと56日。
あとは台風が来ないことを祈るばかりです。
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黒島
2006-03-08T13:13:28+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
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http://kuroshima.jugem.jp/?eid=29
贈り物
ようやく昇ってきた朝陽が
薄く広がる雲に滲んでいました。
おだやかな波打ち際に
静かな波が流れ着くたびに
浜砂が囁く朝です。
鎌倉、七里ガ浜。
犬を連れて散歩するいつもの老人が
私のカメラの先を見つめて、
つぶやきました。
「今朝はまた贈り物の...
ようやく昇ってきた朝陽が
薄く広がる雲に滲んでいました。
おだやかな波打ち際に
静かな波が流れ着くたびに
浜砂が囁く朝です。
鎌倉、七里ガ浜。
犬を連れて散歩するいつもの老人が
私のカメラの先を見つめて、
つぶやきました。
「今朝はまた贈り物のようにきれいですねぇ」
この海の遠い遠い先に浮かぶ
黒島の浜に想いを馳せれば、
凛とした寒さも和らぐ
そんな朝でした。
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湘南
2006-03-07T11:35:36+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
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http://kuroshima.jugem.jp/?eid=28
帰島 −ROAD TO 黒島 19−
心地いいエンジン音が変わる頃、
下界を見下ろせば
紺碧の海と珊瑚礁に囲まれた島が
目前に迫っていました。
夜明け前に家を出た
疲れ気味の体が目を覚まして、
そわそわしてきます。
機内のアナウンスが
着陸態勢に入ることを告げました。
「また帰っ...
心地いいエンジン音が変わる頃、
下界を見下ろせば
紺碧の海と珊瑚礁に囲まれた島が
目前に迫っていました。
夜明け前に家を出た
疲れ気味の体が目を覚まして、
そわそわしてきます。
機内のアナウンスが
着陸態勢に入ることを告げました。
「また帰ってきた」ことを
実感できる喜びに包まれながら
もう一度、
流れ行く石垣島の珊瑚礁を
目に焼きつけました。
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石垣島
2006-03-06T11:32:08+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
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http://kuroshima.jugem.jp/?eid=27
石垣島 宮良川カヌー
いつの間にか
空が見えなくなりました。
見上げれば、
空一面にマングローブの木々が
覆いかぶさっています。
石垣島、宮良川。
石垣島観光のおじぃに
案内されながら進むカヌーには
西表島のそれとは違った趣がありました。
おじぃが唄う「安里屋ゆんた...
いつの間にか
空が見えなくなりました。
見上げれば、
空一面にマングローブの木々が
覆いかぶさっています。
石垣島、宮良川。
石垣島観光のおじぃに
案内されながら進むカヌーには
西表島のそれとは違った趣がありました。
おじぃが唄う「安里屋ゆんた」が
静かな川面に溶けてゆきました。
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石垣島
2006-03-05T10:19:03+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
-
http://kuroshima.jugem.jp/?eid=25
のどか −ROAD TO 黒島 18−
さっきまで降り続いていた雨が
ウソのように晴れました。
さっそく民宿のどかの屋上に上がって
ハンガーのしずくを拭いながら
洗濯物を干しました。
平成17年7月築。
からだひとつで移住して、
永いあいだ頑張ってきたオーナーが
心を込めて送り出した宿、...
さっきまで降り続いていた雨が
ウソのように晴れました。
さっそく民宿のどかの屋上に上がって
ハンガーのしずくを拭いながら
洗濯物を干しました。
平成17年7月築。
からだひとつで移住して、
永いあいだ頑張ってきたオーナーが
心を込めて送り出した宿、「民宿のどか」。
離島の民宿の良さそのままに、
ペンションの快適性をそっと織り込んで、
誰もがくつろげる宿を誕生させてくれました。
綺麗な室内に妻も満足。
妻は清潔なお風呂で湯船にのんびり浸かり、
私は飲み放題の泡盛でくつろぎ、
旅人と黒島の話に浸りながら、
心地良い時間を過ごしました。
干した洗濯物の様子を見に屋上に上がれば
そこには黒島仲本の、のどかな風景が広がっていました。
「のどか号」が
オーナーを慕って来島するお客様を迎えに
また港へ向かいました。
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黒島
2006-03-04T12:00:49+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
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http://kuroshima.jugem.jp/?eid=24
三線 −ROAD TO 黒島 17−
中弦をはじく則にぃの指が
心地いい音を奏で始めれば、
十八番の
「安里屋ゆんた」が始まります。
「さぁきぃ〜みはのなぁかぁの・・・」
その年輪を重ねた声が、
その味わい深い三線の音が、
今日も私たちを
まったりした時間に
優しくいざなってくれます...
中弦をはじく則にぃの指が
心地いい音を奏で始めれば、
十八番の
「安里屋ゆんた」が始まります。
「さぁきぃ〜みはのなぁかぁの・・・」
その年輪を重ねた声が、
その味わい深い三線の音が、
今日も私たちを
まったりした時間に
優しくいざなってくれます。
「マタハァ〜リヌ
チンダァラカヌゥシャマァヨォ〜」
唄に酔い
人に酔い
酒に酔い
島に酔う、
何ものにも変えがたい、幸せな時。
またすぐ聴きに帰りますね。
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黒島
2006-03-03T12:19:18+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
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http://kuroshima.jugem.jp/?eid=23
夜漁 −ROAD TO 黒島 16−
黒島、伊古桟橋。23時。
懐中電灯以外、何も灯りのない漆黒の闇の中、
大潮の干潮時、
海人のおじぃに案内されて出掛けた
夜の海。
満潮時に撃った、たくさんの網の中、
干潮時に逃げ切れなかった魚たちを
拾い集める古典的な漁。
貝を拾いながらイカを...
黒島、伊古桟橋。23時。
懐中電灯以外、何も灯りのない漆黒の闇の中、
大潮の干潮時、
海人のおじぃに案内されて出掛けた
夜の海。
満潮時に撃った、たくさんの網の中、
干潮時に逃げ切れなかった魚たちを
拾い集める古典的な漁。
貝を拾いながらイカを捕らえ、
エビを拾いながら色鮮やかな魚を捕らえる
海人の隣で、
昼間のスカイブルーの海の様に
無数に輝く夜光虫の群れに心奪われた夜。
「うんどうや」に戻った後、
捕らえたばかりの新鮮な魚介類を酒の肴に、
宴はひたすら続きました。
さらに黒島が好きになった、
そんな夜でした。
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黒島
2006-03-02T09:58:54+09:00
ししにぃ
JUGEM
ししにぃ
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http://kuroshima.jugem.jp/?eid=22
空っぽ。 −ROAD TO 黒島15−
「今、何をしたいですか?」
「スケート靴を持たない旅行に行きたいですね。」
「具体的にどちらに?」
荒川静香は言いました。
「のんびりできて、
海がきれいで、
自然が多くあるところに行きたいですね。」
海がきれいな場所は世界にたくさんあるけれ...
「今、何をしたいですか?」
「スケート靴を持たない旅行に行きたいですね。」
「具体的にどちらに?」
荒川静香は言いました。
「のんびりできて、
海がきれいで、
自然が多くあるところに行きたいですね。」
海がきれいな場所は世界にたくさんあるけれど、
前回行ったハワイでは
金メダリストになった今、
たぶんのんびりできませんよ。
「夕陽ってこんなにきれいだったかなぁ」と気付く、
心を空っぽにできる島だから、
八重山、そして黒島をおすすめします。
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黒島
2006-03-01T10:58:19+09:00
ししにぃ
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ししにぃ
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http://kuroshima.jugem.jp/?eid=21
道 −ROAD TO 黒島 14−
東筋集落から
民宿のある仲本の街まで続く
約1.5kmのまっすぐな道。
その間、
道の両側には牧草地が広がり、
民家は1軒もありません。
風までもがのんびりとして
何も無いぜいたくを味わえる道です。
のどかな黒島を体感できる、
自転車が似合う...
東筋集落から
民宿のある仲本の街まで続く
約1.5kmのまっすぐな道。
その間、
道の両側には牧草地が広がり、
民家は1軒もありません。
風までもがのんびりとして
何も無いぜいたくを味わえる道です。
のどかな黒島を体感できる、
自転車が似合う道です。
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黒島
2006-02-28T10:28:39+09:00
ししにぃ
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ししにぃ
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http://kuroshima.jugem.jp/?eid=20
うんどうや −ROAD TO 黒島 13−
黒島、うんどうや。
そこには何もいらない
幸せな時間が流れています。
黒島の海を堪能しているとき
宿で眠っているとき以外は、
午前中から昼も夜も、そして深夜まで
いつもここから離れられません。
「みやき荘」さん、
「民宿のどか」さん、
ゆんたくに...
黒島、うんどうや。
そこには何もいらない
幸せな時間が流れています。
黒島の海を堪能しているとき
宿で眠っているとき以外は、
午前中から昼も夜も、そして深夜まで
いつもここから離れられません。
「みやき荘」さん、
「民宿のどか」さん、
ゆんたくにも参加せず、
朝ご飯も残してしまってごめんなさい。
たぶん次もこんな感じです。
あと65日。
早くあいたいなぁ。
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黒島
2006-02-27T11:58:27+09:00
ししにぃ
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ししにぃ